ランカちゃんかわいいなぁ

トップに文字だけの、しかもちょいネガな話題のエントリがずっと居座ってるとちょっと居心地よくないかもだしぃー、あんまりカタい変な人だと思われてもこまるしぃー、ほんとはもっとバカな変な人だしぃー、ちょっとお気楽系な話でもしちゃおうかな?みたいな?
YouTubeハイデフオプション"&fmt=22"が実装されたという話が話題になった時、サンプルとして挙げられていたのがマクロスFの17話OPムービーでした。

高画質はこちら→ YouTube - MACROSS FRONTIER マクロスF 17話限定OP(HD) (fmt=22)
この女の子がランカちゃんこと「ランカ・リー」。タイトルは「星間飛行」です。
最初は「うぉっ画質やべぇ」的な感想だけでスルーしたんですけど*1、またこれが…ね!気が付いたら耳から離れなくなってるのよ!もうほんと、何してても突然頭の中にイントロが流れてくるから恐い。こっちは真剣に脳みそフル回転させるってのに、じゃん♪じゃっじゃん♪とぅとぅるとぅるてぃーやー♪じゃねーよ!と。しかもついつい顔がほころんじゃうしね。毎回ね。
よく見たら、作曲が菅野よう子なんですよねー。言われてみれば「マクロスの音楽と言えば菅野よう子」でしたね、確かにそうでした。菅野さんって私は攻殻S.A.C.で知ったんですが(たぶん)、そのイメージが強いので非常に驚きました。攻殻での菅野さんはこんな感じ…Solid State SociatyのOPの最後の転調なんかもうたまらんですよね!

(前) 「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」OP / (後) 「S.A.C. Solid State Society」OP
ね、全然違いますよね。菅野さんってほんとにどんな曲でも作れるオールマイティーな人で、CMソングも1000本単位で作ってるような人なので、別に改めて驚く事でもないんです。が、それにしてもやっぱりすごい。毎回驚いてしまいます。Alwaysギャップ萌え的な?

劇中歌唱シーン

と、中毒を自覚し始めたこの辺りから「星間飛行いいねいいね」とあちらこちらで連呼していましたら、マクロスFの劇中でも歌ってるシーンがあるよーという情報をいただきまして。探したら…やっぱりあるもんですねぇ。あっさり。

高画質はこちら→ YouTube - マクロスF[星間飛行][HD] (fmt=22)
いいですね!このバカっぷりがいいですね!以下、

  1. 私はこれがマクロス初見
  2. 「バカ」「ベタ」は褒め言葉

という前提をご理解の上お読みください。
まず、戦闘中に歌い出すというのがもうバカだねー!「それはないだろ!」と、マクロスを知らない人なら100%ツッコむと思います。このぶっ飛び加減がいいですねー。しかも理由が『バースデープレゼントの配達だー!』ですからねー。よそでやれ。
そして空中で風防を開け(えぇー!?)副座席に座っていたランカちゃんが立ち上がり(えぇー!?!?)イントロ乗りで叫びます。
『みんな!抱きしめて!銀河の、果てまでっ!』
意味がわからない……(でもかわいい…!)しかしそんなことはお構いなしに、普通に歌い始めるランカちゃん。Aメロが終わる頃になると兵士達は戦闘をやめ「なんだなんだ?」とざわつき始めます。ここでボス的な人がやっと常識的な反応を示します。『だ、誰だ…?あの娘…』
やっと少しまともな発言でたー!と思ったのも一瞬、参謀っぽい人が発した言葉は『ご存じないのですか!?』えぇー!?常識なの!?っていうかそういう問題か!?ボスに対して「えー知らないのー(失笑)」みたいなそれ許されるのか!?『彼女こそが、(中略)超時空シンデレラ、ランカちゃんです!』なにそれもう300%意味がわからない……そして!
キラッ☆
いやー、ここで見える八重歯がまたかわいいですよねぇ。あ、八重歯がかわいいと思うのってほぼ日本人だけらしいですよ。知ってました?ってそんなことはどうでもいいんですが、もうここからは完全にランカちゃん・オン・ステージ。ついには戦闘区域に普通に降り立ち、ノリノリ大熱唱の末、2回目の『キラッ☆』を決めると兵士たちは武器を捨ててしまいます。あぁ、なんとわかりやすい!
2番が終わるとやっとマトモな頭を持ったやつがただ一人ブチ切れます。『馬鹿共が、飼い慣らされやがって…!』と、なんだかベタなセリフと共に地上から飛び立ち、ランカちゃんにロックオン。『こいつさえいなければ…!』またまたベタなセリフ。えーそれ対人兵器なのー?条約とかないのー?と思った瞬間、ヒーロー君がブチ切れ君に体当たりをカマします。『やらせるかよっ!!』
…ベタだなー。もうこれ以上ないほどベタベタなセリフだなー。『うるせぇ!俺に指図するんじゃねぇ!』うわーこれ以上ないほどベタベタなセリフよりも更にベタなセリフ来ちゃったよ…。ベタベタベタだよ…。
と、ここで動画は終わり。最初から最後まで、この上なくわかりやすいですね。アイドルが歌の力で戦争を止める。NO MUSIC, NO LIFEでLOVE & PEACEなんですねーはいはい、と誰もが理解できます。

わかりやすくていいじゃなーい

エヴァンゲリオン以来よく言われる言説に「難解なアニメが必要以上にウケすぎ」というのがありますが、それに対するアンチテーゼにしたってここまでわかりやすくなくてもいいだろう、と思ってしまうわかりやすさ。でも、いいですよねこういうのも。参謀氏(仮名)の『彼女こそ〜ランカちゃんです!』の説明セリフ丸出し感も…あ、ここちょっとおもしろいですよね。普通の状況でこんなベタベタの説明セリフをやられたら間違いなく冷めてしまいますが、この意図的に生み出された「ありえないバカっぽさ」の中ではこのセリフも違和感なく許されちゃうんですよね。むしろ狙ったバカっぽさをさらに強調するいい効果を生み出してるっていうか。
話によれば、マクロスというアニメは「架空の"マクロス世界"の史実を基に後世のマクロス世界人が作った歴史ドラマ」という裏設定があるんだそうです。キャラクタが自身を演者であると認識しているタイプ、いわゆるメタアニメってやつですね。だからこんな無茶なシーンも別にバカやってるワケじゃなく、むしろエンターテイメントとして狙い澄ました結果意図的に使用している「わかりやすさ」なんですね。鼻血噴いてぶっ倒れるとかね。
重いテーマを重く語るものより、重いテーマを表面的には重くないように見せる方がいいのかもしれませんね。例えばランカちゃんはこのシーンで、歌の力で*2戦闘を止めてしまいます。敵の戦意を喪失させることができる力は、兵器として利用されてゆくでしょう。国民感情の扇動にメディアの力を使うというのも、特に戦時中であれば当たり前にやることですし…
あーもう面倒になってきた。つまりね、何が言いたいかっていうとね。ランカちゃんかわいいなぁ!ってことなんです。たぶん100回くらいはリピートしてるけど、何度見ても聴いてもランカちゃんかわいいなぁ!かわいいよね!ランカちゃんかわいいなぁ!
またタイトルに書いてあることがそのまま結論になっちゃったよ。ランカちゃんかわいいなぁ!もうこんな中身のないクソ日記、タイトルだけ読んでもらえればそれで大丈夫ですよたぶん。ランカちゃんかわいいなぁ!皆さんひとつ勉強になりましたね!ランカちゃんかわいいなぁ!
ランカちゃんかわいいなぁ!!!!!!!
以上です。

*1:というかこれのせいでProxomitronフィルタ更新せにゃならん羽目になったわけで、すぐにそっちで頭がいっぱいになっちゃったってことなんですけどねー

*2:正確には、ランカちゃんに寄生しているウイルスの力でテレパシー的に気持ちを伝えることができるんだそうですよ