Wi-FiコネクタをLa Foneraに繋ぐ方法

先日FON公式の激安ルータ「La Fonera」が届いた…はいいのだが、我が家には無線LANのための設備など何もないのであった。唯一あるのは、DSで使うニンテンドーWi-Fi USBコネクタだけ。この状況から何も買い足さずにLa FoneraとPCを接続してしまいましょう。

WLI-U2-KG54のドライバをWi-Fiコネクタ用に書き換える

まずはWi-Fiコネクタのhackから。Wi-Fiコネクタは任天堂の自社製ではなくOEMで、Buffaro社のWLI-U2-KG54とほぼ同等の物だというのは一部で有名な話。そこでWLI-U2-KG54にWi-Fiコネクタのドライバを入れてしまおうなんて話がありますが、今回はこれを逆に応用して、Wi-FiコネクタをWLI-U2-KG54にできないか考えてみます。もし成功すれば、Wi-FiコネクタなのにDS以外とも通信できちゃうんじゃないのこれ!ってわけ。
というわけでまずWLI-U2-KG54のドライバをダウンロード。exeを実行するとインストーラが起動しますが、Wi-Fiコネクタは対応ハードウェアとして認識されないので黙って終了。exeから解凍されたファイル群が「wdrv_000*1」フォルダの中にそのまま残っているので、\wdrv_000\U2KG54\WinXXX\NETU2KG.INF*2テキストエディタで開きます。
このファイルの中には、プロダクトID(PID)と呼ばれるハードウェア識別番号と、各PIDに対応するインストール内容が示されています。どうやらウワサによれば、WLI-U2-KG54のPIDは0066、Wi-FiコネクタのPIDは008Bであるとのこと。なので、「PID_0066」と書かれている箇所を全て「PID_008B」と書き換えてやりましょう。恐らく2箇所あるはずです。書き換えて保存したらテキストエディタを閉じ、NETU2KG.INFの上で右クリック→インストール*3を選びます。インストール後、特に表示は出ないけど大丈夫。

WLI-U2-KG54のドライバをWi-Fiコネクタにインストールする

ここまで済んだら、いよいよWi-Fiコネクタに新しいドライバをインストールします。
ニンテンドー Wi-Fi USBコネクタ用PC登録ツール」をアンインストールし、Wi-Fiコネクタを接続(既に繋いでた人は再接続)します。新しいハードウェアの検索ダイアログが開いたら、「いいえ、今回は接続しません→一覧または特定の場所からインストールする(詳細)→検索しないで、インストールするドライバを選択する」を選びます。リストの中に「BUFFALO WLI-U2-KG54 Wireless LAN Adapter」があればここで一度深呼吸し、おもむろにガッツポーズを決めましょう。軽く手を上げて観客の皆さんに「ありがとう、ありがとう」と会釈をしたら「次へ」。
これでドライバのインストールが完了です。Wi-FiコネクタをWLI-U2-KG54として使うことは可能でした。

La Foneraのセッティング

次はLa Fonera側のセッティングをしましょう。
プロバイダから貰ったADSLルータなりFTTHならメディアコンバータ(回線終端装置)なりからPCに繋がっていたケーブルを外し、La Foneraに接続します。La Foneraに電源を投入したらしばらく待ち、「コントロールパネル→ネットワーク接続」を開きます。Wi-Fiコネクタ改めWLI-U2-KG54を右クリック、「利用できるワイヤレスネットワークの表示」を選択します。リストの中に「MyPlace」が現れたらダブルクリック。WPAキーを入れて下さい的なダイアログが出るので、La Foneraの底面に貼ってあるシールの下の方、S/Nと書いてある右側の数字10桁を入力します。
ここまでの手順で、PCとLa Foneraを接続することができました。

La Foneraをインターネットに接続する

このままではインターネットに繋がっていません。いや、一部の人は繋がっているかもしれませんが、とりあえず普段使っているブラウザを起動してください。
いつものヤフーが表示されましたぁ〜なんて人はもうこの項は飛ばして構いません。問題は、http://192.168.10.1/うんちゃら〜なんてURLのオレンジの画面が現れた場合です。この場合はインターネットに接続できていないということなので、左のメニューから「Advanced」を選択。認証画面が現れたら、ユーザ名/パスワード共に「admin」と入力してください。恐らく接続できていない人はPPPoEな人だと思いますが、ここは各自の環境に合わせてユーザ名とパスワードを設定してください。Submitを押して設定を保存したら、La Foneraの電源を一旦引っこ抜き、再投入します。
数分待ってから再度ブラウザを開き、インターネットに接続できているか確かめましょう。多分OK、おめでとう。

DSを繋ぐために暗号化形式をWEPに変更する

さて、最後の作業です。La Foneraでは標準の暗号化形式にWPAが使用されていますが、DSではWPAに対応しておらず、これをWEPに変更する必要があります。
http://192.168.10.1/cgi-bin/webif/private.shを開いたらAuthenticationのコンボボックスからWEPを選択、Key1に小文字で16進10桁もしくは16進数26桁のキー*4を入れ、Submitしてください。
なお、一部のドライババージョンで不具合があるため、この作業は必ず「表示言語:English」で行います。設定しようとしても「エラー  更新する: 無効な値です」と表示される場合は、表示言語をEnglishにしてから再度設定します。

*1:000の部分はバージョン名3桁。

*2:WinXXXはOS名。XPならWin2000でOK

*3:ここで言うインストールとはWi-Fiコネクタにドライバをインストールするという意味ではなく、このドライバをパソコンのドライバ保管所に入れとくよー、とかそんな感じの意味です、たぶん。

*4:よくわからん!という人は、コウ☆ゲン・シャ - 電網創想中心 光幻舎 :: WEPキーの文字列→16進変換を使い13文字の英数字文字列を変換すれば16進数26文字の文字列が得られます。