CPU換装しました

桜の季節もそろそろ終わり。皆様ご機嫌いかがでしょうか?僕の桜は彼女に振られたあの日から散りっぱなしです。
CPUをCore 2 Duo E6600からCore 2 Quad Q9650へ換装しました。時の流れるのは早いもので、LGA775はもう終焉。恐らくはこのQ9650がCore 2 Quad最後のCPU、最もハイエンドなCPUとして終わりを迎えるんじゃないかと思われます。次のLGA4桁世代はメモリがDDR3になったり、マザーももちろん買い換え。それなら次はもう新しく組んだ方が実質安上がりだろうというわけで、現在のPCはできるだけいいCPUを載せて長く使えるようにしておこうと思っていました。i7も本格的に普及フェーズへ入り、そろそろいい時期でしょう。
なんとか無事に換装が終わった(ような気がする)ので、メモがてら色々と書いておきます。

P5B無印にQ9650は載るのか

購入前に最も悩んだのがこの問題。私の使っているマザーボードASUS P5Bの無印。Core 2の創世記には割と人気のあったマザーですが、今では検索してもなかなか引っかからない状況になってしまいました。というかP5Bには無印以外にP5B Deluxe/Wi-Fi APとかP5B SEとかP5B-VMとかまぁいろいろバージョンがありまして、そっちが引っかかっちゃうんですよね。状況を把握するまでちょっと苦労しました。
結論から言えば、P5B+Q9650は可能です。
但し、BIOSのバージョンを確認してください。無印P5BではBIOSバージョン1405から対応しています。これ以前のBIOSが載っている場合は必ずBIOSの更新を済ませてから換装しましょう。
で、ここがイライラしたところなのですが…1405で対応したのはいわゆる「Penryn世代」と言われるCPU群で、このPenryn世代に該当するCPUコードネームは

  • Yorkfield/Yorkfield-XE
  • Wolfdale
  • Penryn

の3種。このうちPenrynはモバイル用CPU(Socket P)ですから、P5Bに載るのはYorkfieldとWolfdaleということになります。つまり、Penryn世代というのはCore 2シリーズのうち45nmプロセスで作られたCPUのことを指します。というか、最初からそう言えばいいのに…。
きっちり調べたわけではありませんが、ASUSLGA775マザーは恐らく全てBIOSアップデートによって45nm世代CPUに対応しているようです。ASUSマザーボード友の会 Wikiなどを参考に調べてみてください。なお、他社のマザーでは45nm世代に後追いで対応というのはあまりないようです。非ASUSマザーユーザの皆さんは早トチリ禁物ですよ。

Chassis Error!

CPUを載せ替えてPCを起動すると、「Chassis Error! Fatal Error...system halted.」のBIOSエラーメッセージと共に起動が中断されました。こうなるとBIOSセットアップにも入れず、ソフト的には完全に手詰まりになります。これは作業中の不手際でジャンパキャップが外れたせいだったのですが、手っ取り早く復帰方法だけ記します。

  1. マザーボードのCPUから最も遠いカド部にある、CHASSISと書かれたピンを見る
  2. 3本のピンのうち、隣り合っている2つのピンをジャンパキャップで短絡させる(一つ離れた位置にあるピンだけを露出させる)
  3. CMOSクリアをする(ボタン電池を取り外して数十秒〜数分放置)
  4. 通常起動

CMOSクリアをしないと、ジャンパを戻してもChassis Errorで再び止まります。このジャンパキャップはかなり外れやすい場所にあるので、うっかりするとまたやらかしそうな予感。気を付けましょう。

謎のリセット現象

めでたく起動しましたが、起動後不意にシステムリセットが掛かるという恐怖の事態に遭遇しました。最初は起動してから20分でプチン。再起動してみると次は10分、挙げ句には3分。リセットまでの間隔がだんだん短くなるというのでCPU温度を少し疑いましたが、突然のシステムリセットというのは大抵の場合、電源が絡んだトラブルでしょう。もしオーバークロックしているなら再調整で対処しますが、今回は当然OCなどしていないので困った事に。最悪のケースでは、電源が足りていないということも有り得ます。
使用電源は玄人志向のKRPW-H500W。事前に計算した限りではギリギリ大丈夫だろうと踏んでいたのですが、セーフモードで(つまり拡張カード類が全て無効の状態で)起動すると安定動作している事から、やはり電源が足りていないのではないかという疑いが強まります。ちなみに、セーフモードで安定したことによってCPU自体の問題でないこと、そしてCPU温度も無関係だったことがハッキリしました。問題の切り分けは大事ですよね。
その後、もしやと思い試した給電モードの切り替えが大当たりでした。この電源は背面のディップスイッチで「コンバインモード」と「スプリットモード」を切り替える事ができます。これは2系統ある12Vラインへの出力方法を変更するもので、コンバインモードではサブ系統で余った分をCPU用のメイン系統へ上乗せして流す*1のに対し、セパレートモードでは2系統均一に出力します。
もう今日は疲れたので検証していませんが、恐らく私の配線ミスでメイン系統とサブ系統を逆に繋いでしまっているのだと思います。その結果、CPU側の出力が不安定になったのではないかと。たぶんね…。 
とりあえずここまで2時間半リセットが掛かっていないのでたぶん大丈夫でしょう。

と、書いてポストした瞬間にリセット掛かっちゃいました。ダメですね。現在はコンバインに戻し、メモリを2枚外して消費電力を下げ運用中。さてどうかな?

Firefox(tete009)の調子がおかしい

換装後、クラッシュの多発や起動の遅さなど、ハッキリとFirefoxが不安定になりました。現在使っているのはFirefox3のtete009版なのですが、恐らくこれはモジュールバインドのせいでしょう。説明には

tbind.exeを実行するのに最適なタイミング:

* 私的ビルドを解凍してインストールした後。
* 私的ビルド専用DLLをインストールした後。
* Windowsのバージョンが変わった後。

と記述がありますが、CPUを換装した後にも再度モジュールバインドを実行した方がいい、というより実行しないとマズいようです。むしろ当たり前すぎて書いていないことなのかも、という予感もしていますが。

ウェブの表示が速い

これはもう明らかに速い。Core 2の時代になり、ブラウザも表示を速くしようとどんどん進化。今や「CPUがネットの速度に影響を及ぼす」なんて昔話だと思っていました。
とんでもないです。
我が家は実測80Mbps以上の数字が出る100Mbps専有光回線ですが、CPUを換えたら目に見えて表示が速くなりました。このくらいの速度域になると、今でもCPUがボトルネックなんですね。皆さん、1Gbps専有回線なんて金のムダです。本気でサーバ運営でもしない限りムダですよ!eo使える関西の方はお気を付けて。

*1:説明には「1系統に出力」とありますが、今までコンバインモードのまま2系統繋げて正常に使っていた事を考えると、説明の誤りと考えるのが妥当でしょう